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お問い合わせ【制作管理くん】の進捗管理に加え、予実管理機能を追加。さらに作業の効率がアップしました。
株式会社タツノコプロ
経理部 部長 吉田哲也 様
「お客様の声」Vol.1でも登場してくださいましたタツノコプロ様。前回、弊社で構築した【制作管理システム】は、アニメ作品の進捗を管理するというもので、全て手書きで行なっていた発注伝票をデータ化して、作業の手間を画期的に削減できたというご意見をいただきました。その後、次の段階として考えられていた、予算・実績管理をする経理的な機能を追加し、実際に運用を開始。そのセクションの責任者である吉田様にお話を伺いました。
元々の進捗管理機能が完全に出来上がってから、経理機能を加えていただいたのですが、FiveSpotさんに発注をしたのが昨年の2月くらい。そこから3~4ヶ月後の6、7月には運用を開始しました。まだ運用してから1年経っていませんが、少しずつ改善箇所を直しながら進めています。
進捗管理システムのおかげで、以前、手書きだった発注伝票が自動的に出力されるので、手間やミスがなくなり、データも残るようになりました。同様に、経理データを管理できるようになれば、支払いに関わるミスや漏れを防ぐ事ができるという理由が1つです。
アニメーション業界は個人事業主のお取り引き先も多く、発注数も多いので、月末や月初に仕事が集中します。請求書が上がってくるのが遅れた場合や、誤った内容で出される場合もあります。たとえば、単価が誤って請求されていたり、作品が放映される前に請求書が届いていたり…これまでは弊社の担当者に確認する作業が必要で、その担当者が不在のときには、なかなか経理作業が進まないということもあり、無駄な時間が多かったのです。現在は制作のデータを使いつつ、同時に経理データに仕分けまで落とし込めることができるようになったので、時間的なロスだけでなく、入力ミスも防げるようになりました。
よくあったトラブルでは、発注先が、請求をかなり長い間、出し忘れるというケースがありました。これまでは私どもの手元で、請求書が出されてからの照らし合わせでしたが、いまでは先方から請求書が届いていなくても、先にチェックができるので助かります。
それぞれの作品の原価集計を把握できるようになった点でしょうか。簡単に言いますと、これまでは、1つのアニメーションにこのくらいの予算がかかった、というところまではわかるのですが、話数ごとの正確な予算は把握できていませんでした。
テレビシリーズで言うと1クール12本または13本、2クールで24本というのが基本なのですが、話数ごとにどの程度の予算がかかっているのか、正確にはわかりませんでした。さらに細かく、どの工程でお金が跳ね上がったのかも分析できるようになりました。この機能を利用しますと、まだ終わっていない話数に関しても、いくらくらいかかりそうだということが推測できるようになったわけです。
これによって、あらかじめ決まっている予算枠の中でも、どの部分にお金をかけようか、あらかじめ計算することができますので、最終的に予算がオーバーも防げるかもしれません。将来的には、こうしたデータをサンプルとし、次回の作品発注の予算交渉に活かせればいいと考えています。
はい、これまでは会計システムに取り込んだ総額データを、手作業で簡易に按分していたのですが、発注の内容ごとに按分できるようになりましたので、たとえば、Aさんに50万円、1~5話までに○○円、と自動的に細かく振り分ける計算もできるようになりました。
1話ごと、あるいは行程ごとに集計を行えるように改修していただきました。検収段階で課題がまだいくつかありますが、いまのところは問題なく進んでいます。
今後は本編制作以外に描きおこしたものの発注…たとえばDVDのパッケージであるとか、雑誌やポスターなどをさしますが、これらの「版権」に関わる管理機能の開発を考えています。
インタビュアー
STUDIO BYBROS 浦川 園実
http://www.studio-bybros.com/
営業時間 / 10:00~18:00(土日祝日は除く)
お問い合わせは無料ですので、まずはお気軽にご連絡ください